11月19日渭東地区(徳島市東部)徳島市民防災訓練が開催されました。
(公式の訓練想定)
徳島市ウェブサイトより引用
11月19日の午前9時頃、中央構造線断層帯(阿讃山脈~石槌山脈北縁東部)を震源とする強い地震が発生し、徳島市は最大震度7の激しい揺れに襲われた。
これにより、電気、ガス、上下水道などのライフラインが寸断されるなど甚大な被害が発生し、倒壊したビルや家屋から火災が発生するとともに負傷者が続出し、地域住民が指定避難所である福島小学校体育館へ避難を始めた。
これは、とんでも無い大災害です。
負傷者も続出している!!
という事で福島小学校へ歩いて避難を開始しました。
この穏やかな町並みも、想定を考えるととんでも無い事になっているはずです。
誰も避難している人がいない!!
本当にやってんのかこれ。
などと思いながら歩いていると、アナウンスが流れてきました。
『避難訓練で避難して下さい』
ちゃんと、開催している!!
会場に到着すると多くの方が避難されていました。
係員の方に話を聞くと以前よりも随分多くの方が参加しているとの事でした。
防災意識も高まり、はたまた広報の成功!?
かくいう私もこの訓練には初参加です。
【開会式】
班分けされて開会式がスタート。
ちなみに筆者は8班でした!
8班の皆様よろしく===!!
徳島市長の挨拶。
よくテレビ見る防災服を着ての登場!(すごいな)
けたたましく鳴ったサイレンや地震速報により緊張感が増していきます。
映画「すずめの戸締り」の冒頭のシーンで緊急地震速報を聞きドキリとしたあれ、そんなのが爆音でかかっている。
なんとも言えない、、、、
緊張感をもって訓練に取りんで行きましょう。
地縁のある市会議員の皆様
それでは、班ごとに防災体験をしていきましょう!
災害を生き残り、地域で助けあっているヒントがあるはずです。
煙体験ハウス
火災の発生を体験する事になります。
もう、見た目が・・・・
ここに来てこのとんでも展開!?
これ、火災発生時の煙の怖さを身をもって体験。
視界はゼロの白い空間・・・
この小さなテント中、右の壁づたいに何とか歩くが辿り付かない。
僅か5mくらいが3倍の15mくらいに感じます。
明るいけど、真っ白な空間。
これが有毒ガスで炎が上がる空間だったら脱出を諦めるレベルです。
完全にサバイバル。
事前にこの体験をしておくと火災の怖さが良く分かります。
貴重な経験となりました。
これをAIに端的に答えて貰うとこのよな返答でした。
『火災発生時の煙は、有毒なガスや視界の喪失、窒息の危険性などを伴い、命に直結する危険がある。』
まさに、煙体験ハウスじゃないか。
消化訓練
消火器を使うポイントを教えて貰いました。
1消火器のピンは使用する直前で抜く!
先に抜くと弾みでレバーを引いてしまい火災現場到着前に消火剤を噴出してしまい現場で使えなくなってしまうそうです。
(消火剤の出ている時間は15秒程度)
2火元を消す!
火が上がっている時に驚いて炎の上を消しそうになりますが、落ち着いて火元を消さないと火は消えません。
当たり前の事のように思いますが、いざそうなった時に冷静に対応できるかにかかっていると思いました。
3.火事だ!!と大きな声で叫ぶ事!!
実は仕事柄防火管理者な著者、その講習会で何度も何度も習ったのがこれです。
火災を発見したら、とにかく「火事だ!!逃げろ!!!!」と周りに危険を知らせる。
何をおいても人命優先!!あわせて消防への通報。
焦りる気持ちを抑えて少しでも冷静な対応が後の被害軽減につながるので、こういう訓練て大事だなと思いました。
災害用伝言サービス171(NTT西日本)
企業もブースを出しており、まずはNTT西の災害伝言サービスの説明と体験。
災害用伝言ダイヤルNTT西日本公式 https://www.ntt-west.co.jp/dengon/
【徳島地方気象庁】
降水量の測定方法実演
当たり前のように天気予報で5mmとか聞いて納得していますが、実際にどんな状況なのか計測方法の実演で知る事ができました。
めっちゃ知見が深まる!!
ある一定量の水がたまると「ししおどし」のようにパタンとノズルが倒れてくる仕様になっていて規定時間にその回数をみて降水量を算出しているそうです。
このコーナー不動産業を営んでいる筆者は非常に関心が高い部分が多くありました。
不動産取引の現場で必ず出てくる重要事項説明の津波災害危険地区、水害などのハザードマップの説明などなど、ここで得た知見を活かしていければと思いました。
筆者のお店(不動産会社)が管理するビルやマンションも家主さんに協力の元、積極的に避難ビルの登録を行っています。
みなさん関心が高かった緊急地震速報のシュミレーション。
南海トラフ地震の予測シュミレーションでしたが、地震発生まで数秒!?
これはP波とS波の間の時間分を先もって知る事ができるという事ですが、この間隔が短い・・・・。
速報があった瞬間に身を守る行動を心がけるのが鉄則ですね。
怖!!
ドローン体験
広沢自動車学校さんではドローンの免許取得も行っているとう事でのブース出展でした。
災害時のドローン活用として、要救助者の発見というのが期待されているそうです。
実際に実演でドローンが上空を飛行し、その映像がモニターに映し出されるんですが、これが非常に良くわかる!!
なるほどと思いました、
既に人物などの自動追尾機能が備わっているそうですが、爆速で発達していくAIの活用などで、この分野での災害貢献は大きくなっていくと予測できます。
畳の協定「5日で5,000枚の約束。プロジェクト実行委員会」
災害時に、全国の畳店から避難所に新しい畳を無料で届けるプロジェクト。
+被災地に畳店が、全国の仲間から避難所に敷く畳を受け取るプロジェクト。
こういう活動が成されている事を知りませんでしたが、今回このよな活動がある事を知る事ができ、地域の防災という物に取り組む多くの方々を知る事でき『暮らしやすい街』とは何ぞや?を今まで以上に真剣に考えるきっかけが出来ました。
このプロジェクトは2014年に発足し2016年の熊本地震では避難所40カ所6,026枚の畳が送り届けられたそうです。
後で避難所の体育館に行きましたが、床が凄く冷たい避難所にとって畳は本当にありがたい物だと思いました。
「送りつけるはしない」
プロジェクトでは、地元の畳店が必要な枚数を届けるという事が実践されているそうです。
プロジェクトの公式ウェブサイト
徳島県では本ブログ執筆時で7店舗の畳屋さんがプロジェクトを支援しています。
http://tataminoyakusoku.net/
阿波銀行 あわぎん号(ATM搭載移動店舗)
ATMは元より店舗機能も有しています。
災害時でお金を持っていない・・・。
充電が厳しく通信も不安定でスマホ決済もできない・・・・。
そんな時は凄く助かると思います。
そして、災害時は通信インフラに左右されない現金が最強なんじゃ・・・
ふと思いました。
大塚製薬
災害時の食料事情が凄く良く分かりました。
なんでも、災害が起こった時に避難所に届くのはカップラーメンや備蓄おカンパンなどという事。
そういえば、ニュースを見ていてもそんな感じですね。
圧倒的に無いのが野菜!
ビタミン類が不足する事により体力低下や感染症にかかるリスクが上がるそうです。
最近は、ビタミン系のサプリメントを備蓄する人も増えているそうです。
凄く納得のいく説明でした!!
早速、ビタミン系サプリを買い置きしておこうと思いました。
そして、カロリーメイト必須でお願します!
【他にも多数のブースがありました。】
そして、避難所へ
リアルすぎる・・・
避難者カードに書き込みを行い体育館へ
ガチです。
今回は城東中学校の学生ボランティアさんも参加しており、班ごとの集合場所まで丁寧に案内して頂きました。
ありがとうございます!!
次々と避難者が到着。
そして、繰り返される避難してきた私達へのアナウンス。
VRでも、動画でも360度の写真でも、絶対に体験できないリアルな避難現場がそこにあって、訓練とわかてっていても現実の避難と錯覚する瞬間がありました。
床の冷たさ、生活感、掲示板を見ていてると、、、
沸々とある思いが沸き起こってきました。
『ここで多くの人が寄り添って避難生活を送る事の大変さ』
『色々と大変する!!』
それでも、、、、
それでも、
それでも、、、、
発電機を回したり、テントの折り畳みをしたり皆が声をかけあって協力して作業を進めていく!!
中学生達が案内や避難物資を配るボランティアスタッフを皆一生懸命にこなしている!!!
『日本』最高にクールだ!!
本当に多くの関係者が多大な時間を割いて準備してくれた今日、多くの運営スタッフ、参加した沢山の人達。
筆者の不動産会社が加盟する団体、公益社団法人 徳島県宅地建物取引業協会も公益活動として災害時対応策で徳島県へ民間借り上げ住宅のリストを提出するなど協業できるように活動をしています。(ほぼ知られていないと思いますが・・・・)
他にも、災害時に自治体へ協力する企業や団体が沢山ありと思います!!
多くの人、企業、自治体の知恵と連携でどうにか災害を乗り切る!!
そんな仕組みや人材がいる僕達の街(徳島)は、最高にクールです。
こないで欲しいけど、いつか来るその日。
『皆で助け合って乗り越える事の出来るはず』を本当に確信しました。
関係者の皆様、貴重な体験をさせて頂き本当にありがとうございました。
令和5年度徳島市民総合防災訓練
「渭東地区・福島小学校」
徳島市ウェブページより引用
(実施日時)
令和5年11月19日(日曜日)午前9時から午前11時40分
(雨天時は規模を縮小して実施。荒天時の訓練中止決定は当日午前7時)(訓練の想定)
11月19日の午前9時頃、中央構造線断層帯(阿讃山脈~石槌山脈北縁東部)を震源とする強い地震が発生し、徳島市は最大震度7の激しい揺れに襲われた。
これにより、電気、ガス、上下水道などのライフラインが寸断されるなど甚大な被害が発生し、倒壊したビルや家屋から火災が発生するとともに負傷者が続出し、地域住民が指定避難所である福島小学校体育館へ避難を始めた。(訓練内容)
避難訓練、情報伝達訓練、避難所運営訓練、実務訓練・体験(安否情報確認訓練、給水体験、煙体験 等)等(参加・協力機関)
渭東公民館、その他地区各種団体、福島小学校、日本防災士会、徳島弁護士会、徳島県建築士会、防災関連企業等、徳島地方気象台、徳島中央警察署、徳島市消防団、徳島市(主唱)徳島市防災会議
(主催)渭東コミュニティ協議会、福島小学校区自主防災連合会(実施場所)
徳島市福島小学校 徳島市福島一丁目7番28号
動画
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『津波避難について』
津波時の避難場所については、とにかく高いビルや津波避難指定の場所へ!
自治会ごとに避難場所が決まっていると思います。
こちらは、イオンモール徳島駐車場への避難訓練です。