1994年 渋谷のレコ屋を探しまわって手に入らなかったレコード。
当時は、インターネットも無い時代で音楽の情報源は雑誌やレコード店の店頭のみという時代。
レーベルを考えると多分発売されてるんじゃないかと安易に考え本当に探しました。
レーベルはCrue-L(クルーエル)、ラブランバリンなど90年代の渋谷を席巻していたアーティストもこのレーベルからのアルバムリリースです。
奇跡的にラブタンバリズの代表曲ミッドナイトパレードが収録されたアナログ盤は入手しました。
あんなに探したレコードが3,000円で買えてしまった!
『カヒミ・カリィ/Girly』
カヒミ・カリィ楽曲を初めて聴いたのは渋谷のHMVだっと記憶しています。
当時インディレーベルがブームでCD視聴ブースはそういったレーベルの音楽が推されていました。
特に渋谷のレコード屋・六本木のWAVEなどはこぞって、そうゆうミュージシャンを推していて、後に渋谷系なるジャンルにカテゴライズされました。
本当に90年代の東京のミュージックシーンはごった煮だったと回想します。
HIPHOPグループのNaughty by Natureノーティ・バイ・ネイチャー人気になってたり、
モッズ系というファションからイギリスの音楽がクローズアップされつつ、
ストレイキャッツによりネオロカブームも到来しボーリングシャツが流行りチャックベリーやエディコクランなどが見直されている状況。
そこに、パーフリ(小山田圭吾・小沢健二)など洋楽を元ネタとし巧みに取り入れたいわゆる渋谷系の台頭している中、渋谷東急ハンズの壁には一面のチャゲ&アスカの新発売CDの広告。
(そん頃はメジャーレーベルとか凄く嫌いだったので、あの広告はなんだかなーってマジで思ってました。※ごめんなさい)
街をあらゆる音楽シーンがクロスして風のように駆け抜けていました。
渋谷系ミュージシャンの発信により、「はっぴいえんど」「シュガーベイブ」など日本のロックも見直されそいうったレコードの中古価格は暴騰!
(シュガーベイブなんて今も手にいれるのは超困難だと思います。)
ディスコミュージック(テクノ)とかも流行ってたし、深夜のBSでは小室哲哉がTREを立ち上げたばかりでそのライブ映像が放映されたり、日本語ヒップホップ界隈もスチャダラやライムスターが盛り上げ、クラブミュージック文化も最強期だったと思います。
下北のクラブスリッツとか人口密度が高すぎてヤバかったし、、、、
ともかく、この時代は街に音楽が溢れまくっていました!!
そして、ライブハウス、レコ屋、ポスター、チラシ、フリーペーパー、そこらじゅうにう音楽があり街が音楽を育て発信していたと思います。
本当にストリートとファションから音楽が生まれている事が実感できた時代です。
今は、YouTube、SNS、ストーミングサービスが発信元ってイメージが強いです。
新譜のレコードなんてネットじゃなきゃ買えないし、今僕の住む街には新譜のレコードやCDを売る店はありません。
音楽ホールさえ無いし(残念)。
前段が長くなってしまいましたが、視聴ブースでこのカヒミカリィのファーストMike Alway’s Diaryを聴いた時は衝撃的でした!!
その時、音楽好きの友人も一緒にいたんですが、、、、
二人とも思ったのが、これ絶対誰か裏にいるな!!!
『突然こんなミュージシャンが現れるのがおかしよね』となりました。
プロデュースは「 CORNELIUS / 小山田圭吾 」 「 瀧見憲司 」アルバムジャケットに書いていたのか忘れましたが、その場でそれがわかりやっぱりなーとなりました。
そして、CDを即購入!
後に発売されたセカンドアルバム(Girly)も勿論購入しそのクオリティの高さに感嘆しました。
今回レコードを購入したのは、そのGirly。
全曲可愛い感じに仕上がっていますが、奥に潜む音楽センスは本当に神領域。
カヒミカリィのアルバムとしては、これが一番完成度が高いと思います。
フランス語っぽい感じで英語詩が歌われるのがオシャレでポップで聴きやすいメロディラインが心地よいです。
思わず、口ずさみたくなる秀逸なグルーブ感がたまりません。
オレンジのクリアヴァイナル仕様。
レコードに針を落とすと、爽やかなメロディが流れ実じ初夏を空気と実によくなじみます。