(2023年12月4日一部記事をリライトしました。)
コロナや戦争などトンデモ事態が続いた2022年。
散々だなと思う出来事もありましが、そうであっても12月ともなれば、みんながいつもより優しくなれるクリスマスは今年もちゃんとやってきます。
クリスマスの日が宗教的意味を持つ儀式的な日かもしれませんが、、、、
多くの日本人の感覚では、クリスマス=ツリー・イルミネーション・サンタクロース・恋人達・プレゼントなど本来の意味とちょと違う楽しいイベントとしての解釈になってると思います。
いわゆる「クリスマスホリーデー」!
かくいう私も全くもって、そんな感じです。
(もう、それで全然OKって思います。)
クリスマスの幸せなイメージが伝播して、いつもより少しでも幸せだったり誰かに優しくなれる日があれば、『それはそれでいい!!』ですよね。
そんな、2022年のクリスマス前の11月からクリスマスモードに浸って、そういう音楽を聴き続けています!!
そして、スノーマンと空を飛ぶ夢を見たいと本気で思ったりしています。
(子供かっ!?)
唐突ですが、そんな今年を彩っているクリスマスソングから「小沢健二の痛快ウキウキ通り」をレビューしちゃおうと思います。(本当に唐突だな!)
1995年12月20日 クリスマスイブ直前に小沢健二の「痛快ウキウキ通り」はリリースされ27万枚を超えるスマッシュヒットを飛ばした、クリスマスをテーマにした曲。
『プラダの靴が欲しいの?』っていう歌い出しが恐ろしいくらいにインパクトがあります。
こんな歌い出しのクリスマスソングが未だかつてありませんでした。
当時、PRADAが流行ってたので余計に印象的でした。
EP(アナログ盤)は翌96年7月に発売
1,456円(税別)で税込価格1,500円
消費税3%の時代!?
そんな時代が懐かしい。
(A面)
A-1痛快ウキウキ通り
A-2痛快ウキウキ通り(インスト)
(B面)
B-1流れ星ビバップ
B-2流れ星ビバップ(インスト)
『痛快ウキウキ通り』
タイトル通り、実にキャッチー名前。
完全無敵に超前向きな曲調と歌詞世界です。
が・・・・・・。
本当にキラキラのインスタ投稿のような表世界を見せながら、実はトンデモ要素があるのです。
喜び、世界の素晴らしさを熱く歌っています。
そりゃもう、もう、キラキラで幸せ全開って感じです。
だって「喜びを他の誰かと分かちあう」ですよ!!
そして、彼女の希望を叶える為に、文字通りウキウキ通りをいったり来たりしてる。
めっちゃ幸せそうです!!
ところが、中段では話が変わっていく!!?
『喫茶店で1一人でワインを飲んで酔っ払い、クリスマスイブから1年遅れてプレゼントを買う』という描写が・・・。
さらに、『いつか君と出会うから』と続きます。
そう、この物語の主人公出会ってない説!!??
自分は知ってるけど、彼女は自分の存在をしらない。
例えば、カフェの店員さんとか駅でいつも会う女の子とか?
何かの事で彼女がプラダの靴が欲しいという事を知って(流行ってるから思い込みで)、買いにいったものの買えず、喫茶店でワインを飲んで酔っ払う。
そして、翌年にプレゼントを買ってこれから告白?
みたいに取れます。
(出会ってないって・・・・。)
曲の中では「喜びを他の誰かと分かりあう それだけがこの世の中を熱くする」が繰り返されます。
そう、痛いかもしれませんが、、「痛快」
これは、究極に痛快でポジティブな男の物語でじゃないでしょうか?
(ある意味すごい)
また、歌詞に「唾を吐き 誓いたい」とう一説がありますが、恐らくこれは反語で真剣さを比喩しているものだと思います。
楽曲ではその誓いをかけて、告白したかどうがは語られていませんが、そこは想像に任せるという事でしょう。
そして、これはクリスマスに告白する人への『リアル』なエールでもあると思います!
『愛と勇気だけでは上手くいかないかもしれない、でも好きな人に好きって云う価値はある!!』
もっと広義に言えば、この究極ポジティブな男のように、今年こそは大好きという気持ちを誰かに伝えれよう!!
どうなっても、とにかくポジティブにいこう!!!
『そんで、それを伝えるのが家族だったり友人だったりするのも素敵すぎると思います』
今年のクリスマスも色々なドラマがあると思いますが、12月24日のクリスマスイブの夜はみんなハッピーでありますように!
そして、万が一ハッピーな結末じゃなくとも「痛快に冬雪の中を前向きにあるけばいいさ!!」って思えてくる楽曲です。
最後に小沢健二本人がこの曲について語った事を掲載しておきます。
(ミュージックステーションにて)
小沢「僕はだから嘘をつかないクリスマスソングを作りたいって思ったのが今回のクリスマスソングです。というのはクリスマスソングというのはどうも嘘つきな曲が多いです。あの~真っ赤なお鼻のトナカイさんとか、それとか♬きっと君は来ない♪あれは主人公は山下達郎さんを感じさせない感じで書いてます。僕の場合は主人公が自分でもいいようなのを書こうと思いまして。」
タモリ「あ~そうなの、その通り正直に書こうと」
小沢「ええ、嘘をつかない感じに、っつても本当の事、書いてる訳じゃないんですけど」
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