【ジブリ劇場レビュー】もののけ姫 一瞬で古えの日本が広がる。!#一生に一度は、映画館でジブリを


先週より全国劇場公開がスタートしたジブリ4作品。
公開日の2020年6月26日に「風の谷のナウシカ」「千と千尋の神隠し」を視聴しました。

1日に2作品を視聴した事により、、、、
なんとも言えない複雑怪奇な気持ちにも苛まれていました。
あまりにも、密度の濃い映画を連続で観たことによる疲労感、、、

ジブリ作品では、「となりのトトロ」と「ほたるの墓」が同時上映されましたが、、、、
この組み合わせって!?
皆さん、いったいどんな感情で劇場を後にしたんでしょう?

さて、本題のもののけ姫が公開されたのは、1997年日本経済の綻びが生じ平成バブル経済崩壊の真っ只中です。

公開時のキャッチコピーは「生きろ」社会情勢が不安で多くの希望が見いだせなかった時代。
そんな時代に壮大な「混沌(カオス)」。
当時本作を劇場で視聴した私は、あまりの衝撃で劇場を出た時に楽しく映画の話をするなどという事が出来ませんでした。
(気持ちの整理がつきませんでした。)
それほどの衝撃を人に与える映画だと思います。

ナウシカの「新聞広告」って見たことありますかよう引用
劇場公開当時の広告のほとんどに「生きろ。」というシンプルですが鋭いコピーが添えられています。


 

※余談ですが先日「生きる」を監督した世界の黒澤明監督と宮崎駿監督の対談を見たんですが、、、
なんと、あの宮崎監督がタジダジで黒澤明監督に凄く気を使っていました!?
インタービュー中、映画の事をあたりまえに写真と形容している黒澤監督に映画人としての心粋を感じました。
これがきっかけで黒澤作品にド嵌りしています。

「一生に一度は、映画館でジブリを」

では、早速劇場へ===3
(劇場入り口でサーモグラフィーチェックがあります。)

館内の照明が落ちると、暗闇としんと静まった虚無の空間が広がります。
そして、突如雷の如く太鼓の音!
ドーーーーーン!
ドーーーーーーーーーーン!
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!

身体と心を揺さぶる重低音。

ぱっと視界が開けると、古き日本の森が広がっています。
あの鮮烈な音で現代や劇場という空間がぶっ飛んでいきます。

そこら、息をつかせぬ怒涛の展開で物語は始まります!
最初の30秒で一気に物語の世界に引き込まれてしまいます。
(イラストはThe Art of Princess MONONOKEより)

【音声について】
イオンシネマが誇るULTIRAで、Vsound席での臨場感は抜群。
ドルビーデジタルで収録されている本作。
劇場の音源はブルーレイディスクと同様に5.1h DTS-HD方式ではなかろうかと思います。
そうでなければ、この音圧は実現出来ないと思います。

前記の通りオープニングの太鼓の音の迫力は、私が今まで聞いたあらゆる音を超えてました。

また、BGMは音が劇場全体を包み込んでいき、風のように吹き抜けていく感覚を味合わさせてくれます。
劇中この心地よさを何度も感じる事となりました。

意外にも、戦闘シーンのサウンド効果は抑え目です。
例えば、弓矢の音に方向付けするとか、火薬の爆発音を個々振り分けるという事は成されていません。
全体のバランスを取ったという感じでした。

BGMがことごとく気持ちい!
そんな音場でした。
映画感で見る価値は非常に大きいです。

【映像について】
雄大な景色が画面一杯に広ろがる。
俯瞰や引きの表現がリアリティを持ち、スケール感を持って実感できるのは劇場の画面サイズがあってこそです。
アシタカが旅立つ息を飲む美しくも悲しい場面は圧感!

何処かで見た情景。
いつだったか見た記憶がある色。
感動と共に刹那が劇場を包んでいきます。

上映が始まって僅か10分足らずで、劇場視聴の素晴らしさにシビレます。

【ストーリーについて】
善悪を取っ払った、それぞれのキャラクターが個々の事情によって動く!
そこで生まれる混沌。
それこそが人間社会である、それでも「生きろ」と言っている物語だと思います。

安直に観ると自然との共生みたに思いますが、それはバックグランド的要素であって、あくまでも主体は人間の業が描かれていると思います。
それぞれのキャラクターに、それぞれが思う正義(行動原理)があり突き進んでいく。
それが、混沌を生み出していく。
まさに、社会、いや人間と業(破壊など)と一般倫理観(自然)を対立軸で描ているんではなかろうかと思います。

そして、タイトルがこの物語をより複雑にしています。
「もののけ姫」つまりサンの物語という視点で視聴すると、意味が解らないのです。
サンの視点に立つって見ていると、特にアシタカの行動原理がわかりません。

この映画のタイトルを「アシタカ記」とすれば、それも解決されれるかもしれません。

記とは
に埋もれながら からへとり継がれた物語のこと

正史には残らない 辺の地に生きた ひとりの若者のことを
人々は いつまでも忘れずにり継いできた
アシタカと呼ばれた その若者
いかに雄々しく 勇敢だったかを……
残酷な運命に翻弄されながらも
いかに深く 人々や愛したかを……
そのひとみが いかに澄んでいたかを

山に生きる 耐強い人々は つらい暮らしの中で
くり返し くり返し 子供等にり継いだのだった

アシタカのようにおなり
アシタカのように生きよ と……

 

アシタカの物語。
先述のアシタカが旅た立つシーンで壮大なBGMが流れています。
この曲のタイトルは、「アシタカ記」。
この楽曲、宮崎駿監督が、久石譲氏に不遇なアシタカの旅立のはなむけに、せめて壮大で美しい曲を送って欲しいという要望で作曲された物です。

(アシタカの旅立ちは非常に不遇。)
村や娘を守る為に祟り神の呪いを受け死ぬ運命。
旅立ちの時には、見送りのカヤに笑顔を見せていますが、穏やかな心中ではな事が明らかであり本当の笑顔ではない事が明白です。
※兄様と呼ばれていますが、カヤはアシタカの許嫁です。
そんな、アシタカの苦悩と成長の物語と捉えれば作品が非常に見やすくなります。

(カヤに貰った小刀をサンにあげちゃう問題!?)
ネットでも色々と考察があったり、ジブリの公式本 ジブリの教科書10 もののけ姫でも触れられていますが、明快な回答はありません。
カヤに自分の代わりにともらった小刀を、サンにプレゼントしてしまう。
それ自体がお守りという事で渡すなんて単純な理由で宮崎駿監督が描く訳ありません。
色々と調べたり考察してみましたが、明確な答えが出せません。

ただ、アシタカ視点(都合)で観れば理解できなくもありません。

尚、アシタカはジブリのかっこいい男性キャラクター1位を獲得しています。
2019年3月14日 gooランキング「ジブリ史上最強にかっこいい男性キャラランキング」

https://ranking.goo.ne.jp/column/5777/ranking/51864/

1位 アシタカ(もののけ姫)
2位 パズー(天空の城ラピュタ)
3位 ハク(もののけ姫)

ともあれ、呪いのアザにより死が見えてしまう、アシタカは極限状態の中でも前に進んでいきます。
サンに「生きろ」と言い、自らのも命の限り生きたアシタカの物語。
各々の思惑と違えど、物語は狂騒の中一気に終幕へと突き進み一点の極へ昇華されます。

【個人的に好きなキャラ】
ジゴ坊。
シシ神の首を狙う組織「唐傘連」のリーダー。
実に掴みどころが無く、頭の回転が速く腕っぷしが強く仕事への実行の能力は非常に高い。

そして、物語の終焉で言った名言が凄いです。
シシ神の首を返した後、、、
「いやあ、まいった、まいった。バカには勝てん。」
なんという、豪気!
あれだけ苦労して大戦にまでなってたのに。

エボシ御前

行動原理が一番分かりやすいキャラクター。
タタラ場を発展されていく事、つまり弱者救済の為に出来る事は何でも実行する。
例え、神殺しであっても。
彼女は自分の過去と対峙し決着をつけ進べき道を見極めた合理主義の人だとも言えます。

私の中では、風の谷のナウシカのクシャナがどうしても被ります。
映画版「風の谷のナウシカ」であまり語られていませんが、原作(漫画)ではクシャナという人物が掘り下げて描かれています。

クシャナは王族側ですが、兄弟や親と自軍にも立ち向っていきます。
理性的で冷静沈着、腕も立ち諦めずに挑み続ける。
過去と対峙している点も含めてエボシ御前に似ています。

【ジブリ飯】

ジブリ監修絵本に掲載されていないという衝撃!?
火垂るの墓や、コクリコ坂、山田くん、思い出のマニーも掲載されているのに・・。

「生きものがいっぱい」の方には掲載されています。
古代の神も扱いは生き物・・・・。

何か美味しそうなのなかったかな?
そう考えてみると、、、あるじゃないか!?

ジゴ坊特性の雑炊。
あれは、美味しそうでした。

癒しのジゴ坊 雑炊動画

 

映画館でジブリを見た最大の効果は、、、再び深く深く想いをめぐらす事が出来た事です。
【#一生に一度は、映画館でジブリを】得られるものは半端ありません。
ぜひ、劇場でジブリ作品を楽しんで下さい♪

 

 

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