【四月の碧い空へ】魔女の宅急便は、都会に出て生活する女の子の上京物語!

スタジオジブリ

魔女の宅急便というと、ファンタジー×成長物語というイメージを持つ人も多いと思いますが

宮崎駿監督はこのようにインタビューに答えています。
「いま都会に出て来て自分の部屋と仕事はなんとか手に入れたけど、さてそれからどうしたものだろうと思っている女の子たちの物語であると。そういう仮説を立てて、それをうまく作れば見てくれる人が共感してくれるのではないかと考えたわけです。
そして、それは同時に僕の作品に対する”おまえの描く女の子はみんあお姫様だ”という方への、それだけじゃないぞという、一種の維持みたいなのもあったんですけどね(笑)。」

不動産業を営んでいる私には、真っ先にスマートデイズ「かぼちゃの馬車」「スルガ銀行」が頭に浮かびます、、、、。
(ごめんなさい、お茶を濁しました。)

魔法の力はあるけど、キキは空を飛ぶことしかできません。
ハウルのように強力な何でも出来る魔力は持っていません。
劇中では、空を飛ぶ事=才能といった形で描いています。

キキがスランプに陥って、飛べなくなった時キキが友人のウルスラの会話。
キキ「魔女じゃ血で飛ぶんだって」
ウルスラ「魔女の血、絵かきの血、パン職人の血、神様かだれかがくれた力なんだよね」

さすが、宮崎駿監督、、、
深すぎます。

そう、普段あたり前のようにその人が持っている力。
さも自分で会得したように思いますが、そうじゃないんですよね。

現代流で言うと、数字に強い才能、パソコンやプログラムが書ける才能、人を惹きつける才能、物語を紡ぐ才能、話は面白い才能、デザインが出来る才能、ビジネスの才能などなど。
これらの芯の部分はあくまでも自分で体得したものではなく、両親からもらった物。
だから、血という言葉で表しているんだと思います。

そして、誰しもがもっているのが才能!
それを生かして日々を生きている事を描いているんだと思います。

そんな、魔女の宅急便。
私が一番だいすきなシーンは物語が始まってすぐに出てきます。
最初っからクライマックスな演出にワクワク感が止まらないのです!

内なる力で、風が沸き上がってくる表現。
飛び立った時の爽快感!
カットナンバー65、66。
何をするにせよ、最初の一歩目は高揚感がたまらないのです。

海の見える街で暮らす事を選んで、そこで暮らす事を諦めなかった女の子の物語。
これから新生活を送るあなたに、ぜひもう一度見て貰いたいです。

今日は、金曜ロードショーで魔女の宅急便が放映されます。
ネットフリックスでの配信は行われない日本ですが、日本全国リアルタイムで皆で見るのも良しです!!
無料だしね♪

そして最後に、、、
ふと思ったんですが敬愛する岩井俊二監督の作品「四月物語」。
表現方法は違えど、住み慣れぬ新しい場所、初めての一人暮らし、友達関係、恋愛など同じ要素が沢山あります。
ある意味、新生活ムービー。
詩的に日常を描く岩井俊二監督独特の世界観、柔らかい舌ざわりの映像表現など素晴らしいです。
未見の方はぜひ、チェックしてみて下さい。

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