その映画のタイトルに『?』ってなったのが私とこの映画の出会いです。
なんちゅータイトル付けるんだ??
SNSで偶然に評判を聞き、イオンシネマへと向かいました。
『スクリーン5』少ない座席数、映画館としては小さなスクリーンで1日1回上映。
かなり、不遇な扱いを受けていましが!!
上映終了1日前の平日11:40という、スケジュールにも関わらず、結構なお客さんが足を運ばれていました。
口コミで評判が伝わったんでしょうね!
予想外に多くの方と鑑賞する形となり、嬉しい上映開始となりました。
結論から言いうと観客が主人公と共に、忘れていた自分を発見し!
郷愁と感動を呼び起こされ、これか生きる日々に強い力を与えてくる映画でした。
『80年代 夏の長崎』
昭和の世界、夏休み、光、湿度、その全てが余すところなくフィルムから溢れ出てきて、
それらは、あっという間に私を80年代の小学校時代に連れていってしまいました。
正直、想定外に完全にやられてしまったのです。
【素晴らしき映画の要素全部入り】
少年少女時代の自分を探すという映画はいくつかあります。
代表的なのが『スタンドバイミー』死体探しの冒険に出る少年達の物語。
作家が少年時代の事を文書に起こし、それをなぞってストーリーが展開するとう部分は良くに似ています。
そして、普通のOLが少女時代の自分に出会うために田舎へ旅をするアニメ映画『おもひでぽろぽろ』
こちらは、冒険感こそ無いですが日本的な子供時代の生活が良く描かれています。
少年時代に映画出会った映画技師との友情、それを契機に将来の職業が決きめ熟年になり古き友と再会を果たす。
『ニューシネマパラダイス』
実に素晴らし映画達がありますが、その要素のいいところが全部詰まっているのです!
名作全部入り!
【芸術作品をエンタメ化】
そして、ストーリーが凄くシンプル!
基本的にはイルカを見にいくという目的と少年の友情にどっしりと軸が置かれており、
ブレがありません。
ともすると複雑に表現しがちなテーマですが(芸術的にやろうとしがち)、凄く分かりやすく作らています。
若干やりすぎという演出もありますが、主人公の視点として描かれているので違和感を持たずに鑑賞する事ができます。
なにより、押しつけがましさや説教っぽさが無いのです!
凄く文学的よりな作品ですが、スタンドバイミーのようにエンタメしています。
だから、没入して見られます。
頭から最後の最後まで、中だるみ無しです。
【シーンの連続が切ない】
暖かいフィルターがかかったような家族団欒のシーン。
家族の本質が余すところなく伝わってきます。
お母さんも、子供をバシバシと子供を叩く、親子共々遠慮のない会話。
親父がデンと構えている安心感。
そこには、信頼があるからこそ成せる家族の形が見えてきます。
昭和の時代って本当にこうでした!
また、冒険に出かける日に父親がこの冒険の事に気づき子供達を手助けするシーンがあるのですが、
このシーンが実に良く、現代の観客にしっかり安心感を与えてくれます。
(ここで、父親が知っているという事実は大きいです。)
【思い出を呼び起こす】
そして、誰もが心に閉じ込めている思い出と重なるシーンが劇中の何処かで登場します。
昭和世代の筆者は、田舎少年で朝から晩まで河原だ事。
(近所の高学年のお兄ちゃんには良く遊んでもらいました。)
友人と遠出して、一大冒険を繰り広げ帰りが遠すぎて泣きそうな思いになった事。
夕暮れの川へ釣りに行った事、ガンプラを買いに行ったりラジコンを作った事、などなど本当に数えきない、今となっては彼方に消えていた記憶が蘇ってきました。
一つの思い出が「ぷよぷよ」のゲームみたいに連鎖していくのです。
この、連鎖のきっかけを生み出すのがこの映画!
そして、映画本編のストーリーで感情が揺さぶられる時。
劇場で映画を鑑賞している自分では無く、劇場で過去の自分を追体験している自分が涙を流します。
それこそが、この映画の核心だと思います。
この映画を観終わって、凄く感動したし良かったって思いましたが、その時は上手く何が素晴らしかったか分かりませんでした。
途方もない何かを突きつけらてしまったのです。
その答えは人それぞれと思いますが、私が鑑賞して感じた事をとりとめも無く綴りました。
誰にとっても素晴らしい映画である事は間違いありません!
未視聴の方はぜひ、鑑賞して下さい。
さぁ!どこかで体験したあの夏へ行こう!!
『まだまだ、僕達は大丈夫だ!!』
『やるぞ!』
魔法にかかったように、そう思えるのはこの映画がきっかけをくれたから!
「ねぇ!そのイルカいっしょに見に行かん?」
「ブーメラン島に・・・」
【劇中に登場する料理をスシローでいだきました】
スシロー×サバカン(コラボキャンペーン)
(サバカン)アボカド寿し、サバカン寿し
マヨネーズとさば味噌に非常に合っています。
サバカンにマヨネーズで酒の肴もありだなと思いました。
アボカドでマイルドになっているの旨味をアップさせています。
劇中に近い逸品。
写真を見て皆様が想像する通りの味。
しみじみします。
美味しいかと言えば、
まぁこんなもんかなという味ですが、映画を見ているので主人公の気持ちを考えつつ味を噛みしめます。
そうすると、一口一口が別物に思えてきます。
切な旨い味わいでした。