この装丁に惹かれて、まさしく未来屋ブックカフェで手に取った本です。
1話完結の全6話構成の小説で、2話目まで読んだ所で不覚にもカフェで泣きそうになり、、、
これ以上ここで読めないと思いそのまま買って帰りました。
ネタバレになるのでストーリーには一切触れませんが、完全文系の私でも化学用語が好きになっちゃうような本です。
決して化学が主題ではないですが、物語から自然に紡がれる化学現象や用語、現象。
全てが美しく感じ入る物ばかりです。
特に、「エイリアンの食堂」は読後、世界の見方が変わりました。
とある科学論が出てきますがそれは、映画「ジュラシックパーク」でDNAでクローン作るって事を初めて知った時以上の衝撃。
(この映画の公開までDNAの話はそんなメジャーではありませんでした。)
それは、スターウォーズのフォース、ファイナルファンタジー7のライフストリーム。
そう、見えない力(根源)の巡り語り。
「変えられない、どうしようも無い過去があっても、見方を変えれば世界は美しく愛おしいものに変わる!」
厳しさの中に優しさを紡ぐ物語。
さぁ!それでは、特設サイトで「表題作 月まで三キロ」を読書しましょう♪
新潮社公式サイト
表題作特別公開 短編小説「月まで三キロ」伊与原 新
「月は一年に三・八センチずつ、地球から離れていってるんですよ」。死に場所を探してタクシーに乗った男を、運転手は山奥へと誘う。『月まで三キロ』伊与原新
死に場所を探してタクシーに乗った男を、運転手は山奥へと誘う。――日々の生活にちょっと疲れている人に。誰かの心無い言葉に傷ついてしまった夜に。そっとページを開いて欲しい。
装画 草野 碧さんの公式サイト
Kusano Midori Illustration - イラストレーター草野碧のポートフォリオサイト -