徳島タウンマップの運営者が執筆しているジブリなブログ
「そらいろ百貨店」
高畑勲監督の平成狸合戦ぽんぽこ!の絵コンテなどを読み、この映画は何だったのか?
民俗学とは何か?
もう一度、色々と考察しようと思っていました。
そんな矢先、、、
あれ、徳島って狸伝説が凄く多いし、祠が現存しているという事だしまずは、それを見に行ってみようと思い立ち
阿波狸の祠を巡る事にしました。
『平成狸合戦ぽんぽこ!』は阿波狸合戦(江戸時代末期)がモチーフにされています。
本ブログ第1祠は、、、、、
沖洲の隠元狸が祀られている祠
隠元大明神
マリンピア沖洲の入り口(橋を渡る手前)にある。
このイラスト、見かけた事がある方も多いのでは。
実は、この真上に祠があります。
坂を上がって
すぐにUターン。
直進した突き当たりに祠があります。
隠元狸の由来 〜隠元狸保存会〜
むかし此の浜は松林と葺原が2kmも続いた荒波の打ち寄せる海岸の淋しい松並木であった。
ここにたくさんの狸が住んでいた。中でも変幻自在の茶目っ気の多い狸がいた。
高入道に化けるのが得意で吉野川もひとまたぎするほど大きくなる事も出来たと言う。
又疾風のように早く走る事もあったらしい。
村人達はこの狸を隠元狸と呼んでいた。
金長狸と六右衛門狸との合戦のときには双方の陣営から『加勢を頼む』と度々の要請にもなかなか動かなかった大物であった。後日金長方に味方をし大層な働きをして阿波の狸の中でも指折りの豪傑となった。
また隠元は子分を持つのが嫌いでそのくせ頼んで来ると何でも聞いてやり面倒をよく見てやった。
隠元狸さんは魚が大変好物で、漁師達はとれた魚を与えたり、相撲をとったりして機嫌をとっておくと何時も大漁であった。
願い事は良く聞いてくれるそれはそれは義侠心の強い愛すべきお狸さんであったと言う。
なんと入道に化けて吉野川を一跨ぎする事が出来る凄い狸。
しかも、狸合戦での参戦要請を何度も断る大物!
相当の実力者だったようです。
子分は持たないけど、面倒見が良いと来る。
相当切符の良い江戸っ子のような狸さんです。
人望ならぬ、狸望があった事が想像されます。
今でも大切にお祀りされている事は見て取れます。
そんな、沖洲ですが高速道路の建設ですっかり景色が変わってしまいした。
ちょっと通らない間に凄い変貌ぶり。
15年くらい前は砂浜で、あさりなどの貝が取れて楽しませて貰った沖洲の海。
それは、楽しく美しい海でした!
懐かしいなぁ。
でも、、ポンポコの劇中で登場する狸の様に時代に順応し、新しい風景を心に留めておきたいです。
『時代は変わるのだから』
そして、愛べき人間じみた狸さんの祠を脈々と守り続けている人達がここにいるのだから。
『過去も今へ受け継がれいく』
やっぱ、海の見える僕達の街。
徳島市東部は最高だ!!
【地図】
徳島県徳島市北沖洲4丁目3−73