シュナの旅は1983年6月にアニメージュ文庫より発売された全ページカラーの絵物語です。
セリフは無く、挿絵がメイン。
ストーリーは少ないテキストで語られます。
2022年に北米で英訳版『Shuna’s Journey』が発売されました。
国内では重版に次ぐ重版で94刷目、発行部数は累計で90万部に達しています。
内容はチベット民話「犬になった王子」(文:君島久子、絵:後藤仁 / 岩波書店)がベースとなっていますが、登場するキャラクターは全て宮崎駿のオリジナルキャラクターです。
後の作品、もののけ姫のヤックルは名前もそのままに登場、ジゴ坊にそっくりで役目も良く似たキャラ、アシタカのように旅立つシュナ(主人公)ラピュタのオープニングで登場したプロペラを沢山つけた飛行船、風の谷のナウシカのような世界線、ゲド戦記のようなストーリー展開。
そのいいとことを全部合わせて、超美味しく仕上げような作品です。
人智を越えた、地球外の生命と思える存在。
作品SFファンタジーでもありますが、内容はかなりヤバイ。
というか、怖い!!
オブラートには包んでありますが、隠しきれていません。
ただ、残念だったのが本のサイズ。
大判の販売が無く文庫サイズで、縦15.2cm横10.2cm
素晴らしい挿絵で細部も見たいのにこのサイズは残念でしたが、全段で書いた北米版は大判サイズ!北米版:縦22.3cm幅15.7cm
これが日本で買えてしまう!!
すぐに注文しました!!
安心のAmazonジャパンで買えます。
筆者が購入時点で3,757円でした。
アメリカでの定価が$27.99US
北米Amazon(Amazon.com)価格は$18.40USです。
2023年7月の為替レート
本のサイズ比較。
倍以上の差があります。
表紙はエンボイス加工してあいります。
HAYAO MIYAZAKIとシュナとヤックルの部分が浮き出ています。
サイズ以外にも大きな違いがあります。
質感が全くの別物。
紙が大きく違います。
日本版はコート系の紙が使われています。こちらはツルツルの紙なのでテカリ感があります。
海外版は上質系の紙が使われているので、マットで柔らかい印象があります。
絵のトーンから言うと明らかに海外版に軍配があがります。
あとは、匂い!?
海外版は印刷のいい匂いがします。
本は食べ物ではありませが、何でもデジタルで済ませちゃう今、こういう体験は凄く重要だと思います。
未読の方は物語を日本版で理解して英語版を読む事をお勧めします。