迷惑入居者に困ったら、借地借家法は借主保護ばかりではありません。

その他トラブル

今回は、迷惑行為をする入居者の退去勧告(契約解除)から原状回復費用回収までを綴ります。

一般的に考えて明らかに、迷惑行為者に非のある行為により他の入居者様が被害を被るような場合は、大家さんは毅然とした対応をとるべきです。

まず、普通に生活をしている入居者様が困ります。
それが起因しての入居率低下は結局大家さんを苦しめる事となります。
問題の先送りは、関係する誰しもにマイナスしか持たらしません。
それは、問題を起こした当人にも同様です。
まさに負のスパイラル。
事態に関係する誰一人、幸せな結末が望めません。

大変かもしれませんが、話会いで解決しない場合は法の専門家である弁護士へ勇気を持って依頼して下さい。

当店で管理を預かったAマンション。
その1室が非常に危険すぎる、、、、
汚部屋。

部屋の前を通ると異臭がします。
いったいどんな住人がいるのか、何の匂なのか。

この部屋に住んでいたのは、高齢生活保護の老人でした。
この方、非常に困った方で論理的な話が無理な方。
正直この部屋に折衝に行くのも凄く嫌でした。
何故ってヒドイ匂い。

脅迫観念があるのか、支離滅裂な主張を繰り返すばかり。
居室の異臭については、改善する気配がありませんでした。
入居申込書もあり得ない、、、
普通なら警戒して管理会社レベルで一発で審査アウトな案件でしたが、転売目的で入居率を上げたんだと思います。
普通に賃貸借契約を結んでいました。。。勿論、当店が管理する以前の話です。
(いくらなんでも、あり得ない内容))
もちろん、保証会社も未加入でしたが、親族が保証人になっていた事が後に唯一の救いとなります。

そうこうしている内に、Aマンションの他の入居者さんよりクレームが発生しました。
その部屋の前を通らざる負えない入居者さんからです。

「夏になって、異臭が酷くその部屋の前を歩くのがキツイ」

放置すれれば、空室となっていく事は明白です。
幸い連帯保証人がいましたので、対応を促し保証人自らが本人の元に出向き話をし今後も対応していくという事で様子見となりました。

ところが、状況は改善の兆しを見せず数か月後にマンションに新たに入居した、その部屋の前を通らない入居者さんが異臭がすると警察に通報。
そこで、安否確認の為に警察と共に入室。
(こんな部屋にガンガン入らないといけない警察官も大変です。刑事課の方もうげーーーってなっていました。
そして、さらにその数か月後に私もこの部屋に入る事となります。うげーーーーーってなりながら)

この時、今後の事も考えて警察官の許可を得て、その模様をスマートフォンで動画撮影。
(これは、我ながら良くやったと思います。後に裁判で証拠提出されます。)

保証人も本人も退去の意思は無く、当事者同士の話し合いでは決着しない状況となり。
大家さんと共に弁護士事務所の門を叩く事となります。

(金銭上の債務があっての退去訴訟や督促であれば、司法書士の先生依頼となりますが、少々問題が複雑なので、弁護士事務所依頼案件なりました。)

次回に続きます

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