緊急対応が必要な設備トラブル(水編)

水のトラブル

マンション設備のトラブルにも色々あり、私は3段階に分けています。
こうすることで、素早く決断し対応することが可能になります。

1(救急扱い)
何があっても、どの時間帯でも即対応を要するものです。
1棟全体に係わってくるトラブルです。
※深夜だろうが何だろうが、即対応するもの

2(準救急扱い)
これは、翌日対応まで待てるものです。
深夜等に対応手配ができない場合、翌日の対応で良いと判断されるものです。
2室までのトラブルであり、軽微な水漏れ等

3(通常扱い)
入居者様のクレーム等であがってくる軽微なもの。
この場合は、全体設備というよりも室内設備等の故障の場合がほとんどです。
クレーム震度にもよりますが、通常最大で1週間くらいは猶予のあるものです。

今回は、(1)救急扱いのものについてのお話です。

1棟全体に係わりそうな、水のトラブルは即判断して対応をしなければなりません。
概ね、上層階のお部屋の方が水が出ない等の連絡があります。
※配管にもよりますが、受水槽のあるマンションでは上層階より配管の水が無くなりますので。

水漏れではなく、水が出ないと連絡が入れば高確率でマンション全体が断水しています。

つまり、トイレの水も何もかも、水は出ません。
しかも、全室出なくなります。
いかに、緊急性が高いかがわかります。

こういった場合、ほとんどが受水槽や貯水槽にのボールタップ又はポンプに原因があります。

ボールタップの場合は応急でなんとかなる場合が多いです。
貯水槽には、水の量を判断しているボールタップという部品があります。
これが、劣化し動きが悪くなり貯水槽に水がないのに、あると判断されモーターは働きません。

この場合は、一時的に改善させどうにか対処できる場合が多いです。
先日もそういったトラブルがありましたが、入居者様より早めに通報いただいたことと、早期対応により断水時間も2時間程度にすみモーターも焼けずにすみました。

また、昨年の今ごろでしたが同様のトラブルが発生し午前2頃に水道設備会社とマンションの屋上で貯水槽を調べたこともあります。
このときも、早急な対応を行ったおかげで、翌朝にちゃんと水が使えるようになりました。

ともあれ、こういった時にものを言うのは、迅速な対応と良い水道業者さんとの普段のお付き合いです。
なかなか、午前2時に対応してくれるところはありません。
本当に良い業者さんにめぐり会えたと思っています。

給水・排水に関するトラブルは、緊急性を要しかつ事態も大きくなりがちなので普段からの点検やメンテナンスをお勧めします。
建築年数が浅いからと侮っていると、機械部分の故障など突然やってきますので自主管理のオーナー様はくれぐれもご注意下さい。

↓貯水槽
断水調査で午前2時頃に水道業者さんとマンション屋上のこの貯水槽に上がったときは、本気で怖かったです。
なぜか、星が凄くキレイだったことを思い出しますが。
こちらは、清掃や塗装などメンテナンス実施後の写真です。

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